樹脂製軸受けを、ボール軸受けに交換する方法
部品番号#21705であれば、いずれのリールでも使用可能かと思われます。
SX1601 C IVCB にて説明いたしますが、他のリールもこれを参考にしてみて下さい。
必要なもの
ベアリング 7x3x3 2ヶ
ご注意
SX IVCB 以降のモデルのみに対応いたします。(UltraMAG、UM-S2、Forell など)
SX MAG、遠心ブレーキのSX Hi-Speed などには対応しておりません。
1)分解方法
本体から、ハンドル部分を外します。
ブレーキシステムの下にビスが見えます。
これを外すことでパーミングカップが外せます。
ダイヤルなどはパーミングカップの上に載っているだけですので、
紛失に注意してください。
写真の左右の部分に付いているマイナスのネジを外すことで、
フレームからさらにユニットを外せます。
こんな感じで外すことが出来ます。
次にレベルワインダーの部分を外します。
写真中央部、センターのEリングと、白い樹脂の上下のビスを外します。
白い樹脂、その下の金属プレートを外すとご覧のようになります。
金属プレートは、90度回転することで外せます。
レベルワインダーの下部のキャップを、ドライバーなどで回して外します。
中には摺動させるための金属バーツが入っています。
さらに分解すると、ようやく交換する樹脂製軸受けがでてきます。
先端のギヤは、引き抜いて外してください。
筒の中や、軸部分には重いグリスが付いていますので、ぬぐい取ってください。
組み立てるときには、オイル(できればグリス)などで潤滑してください。
(この作業をするだけで、回転は軽くなると思います。)
ここまで分解してきた部品です。
たくさんありますので、なくさないように・・・・。
2)組み込み方法
基本的には分解の逆の作業になるだけですが、一応・・・。
ベアリングを筒に入れます。
こちらはギヤが取り付けられる側です。
ベアリングのサイズは 7x3x3 になります。
逆側です。Eリングがはまる側です。
筒と、軸の向きを間違えないように・・・。
ギヤを取り付けておきます。
ピッタリはまる向きがありますので、確認しながら押し込んでください。
プレートにレベルワインダーを通します。
金属プレートを筒にはめます。
90度回した位置ではめ、写真のようにします。
さらに白い樹脂パーツをはめます。
溝がありますので、筒の出っぱりをはめます。
このパーツは押し込むだけです。
ビスを取り付け、Eリングを取り付けます。
レベルワインダーのガイドを取り付けます。
下から金属パーツを入れますが、その先端が、軸の溝にはまっていることを
確認してキャップを締めて下さい。
さらにフレームに組み込みます。
白い樹脂の下にはまっている金属プレートが、やや飛び出しています。
フレームの逃げの部分に、先にはめてから押し込みます。
もう一つ・・・、
レベルワインダーのガイドの頂点が、フレームの溝にはまるようにします。
はめる前に、ガイドをギヤ側に寄せておいて下さい。
この状態を確認して、ビスをとめてください。
パーミングカップをフレームに載せます。
センターのブレーキ調整ダイヤルの位置が変わらないように・・・・。
ダイヤルが、写真のようにずれてしまったときは、ダイヤルだけを載せます。
(その下の金属プレートのバネもです)
ダイヤルを反時計回りに、止まるまで回してください。
その後、写真のように、丸いへこみの下に1が来るように置き直してください。
その時にギヤが回らないようにしてください。
この状態で、1の位置にパーミングカップの▲マークがくるように載せると
正しい状態になります。
パーミングカップを押さえた状態で、1〜15まで回し、ダイヤル位置を確認してください。
その後、フレームの内側からネジで固定します。
スプールを組み込み、ハンドル側のユニットをフレームに取り付けます。
この際、写真程度の隙間まではめたあと、クラッチを押し上げ、
ハンドルを回転させながらさらにフレームに押し込みます。
ハンドルを回さないと、レベルワインダーを駆動するギヤが、かみ合いづらいです。
ネジを締めて完成です。
メカニカルブレーキ等の調整を、やり直してください。